Chelsea 2018開幕 !vol.2  審査結果

毎年火曜日の朝に発表される審査結果。プレスデーの和やかな雰囲気と打って変わって、会場は緊張感に包まれます。それぞれの受賞メダルについては賛否両論ありますが、審査委員は好みではなく、「その庭が実際に機能するか」を審査すると言われています。植栽については、植物が適材適所に植えられているか、その場所にずっと植わっていたかのように見えるかがキー。

ショウガーデン部門

ゴールドメダルを受賞した庭は4つ。

1. The Morgan Stanley Garden for the NSPCC

デザイナー:Chris Beardshaw (クリス・ビアードショウ)
NSPCC=英国児童虐待防止協会をもっと知ってもらいたいというメッセージが込められたウッドランドガーデン。ゴールドメダルの中でもトップと認められ、ベスト・ショウガーデン賞を受賞。

ピンクのアザレアはショウストッパー。

2. The M&G Garden

デザイナー:Sarah Price(セーラ・プライス)
クロード・モネなどの絵画にインスピレーションを得た色、質感、光と影を表現したロマンティックでアーディスティックな庭。ナチュラリスティックプランティング。

ガーデン内で絵画を描くパフォーマンスも。

3. Welcome to Yorkshire

デザイナー:Mark Gregory(マーク・グレゴリー)
ヨークシャー地方の渓谷をそのまま切り取ったようなのどかな風景。石造りの家や石積みの塀など、施工の技術が光る。ベスト・コンストラクション賞。


ウェンズリーデールシープも応援に駆けつけた、ヨークシャー州を挙げての作品。

4. The Wedgwood Garden


デザイナー:Jo Thompson(ジョー・トンプソン)
18世紀後半にもてはやされた、自然を楽しみながら紅茶を飲むというスペースを表現。

女性デザイナーらしさ溢れる、パステルカラーが基調の植物の性質をよく考えた植栽。

 

以下の2部門はベスト賞のみご紹介します。

アーティザンガーデン部門 ベスト賞

Tha Hospitality Garden (おもてなしの庭)
デザイナー:石原和幸
日本のおもてなしの心をコンセプトに施工された日本庭園は、2020年の東京オリンピックに向けてのアピールにもなった。デザイナーの石原さんは、2004年以来、10個目のゴールドメダル。

ファッションデザイナーのポール・スミスさんも応援に。
(写真:石原和幸デザイン研究所提供)

スペース・トゥ・グロウ部門 ベスト賞

Urban Flow Garden
デザイナー:Tony Woods(トニー・ウッズ)
キッチンやダイニングを含む実用的なアウトドアスペースをカラフル+環境にも優しい植栽で表現。アイデアを持ち帰り、自宅でも真似できるデザインとして訪れる人を魅了した。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

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