春の訪れ

イギリスの田舎では、こういう光景にたまに出会います。週末に買い物に行こうと裏道を走っていると、羊の群れが道路を占領!こんな時は急いでも仕方がないので、ゆっくり群れの後をつけていましたが、あまりにも進まないので、助手席から降りて羊飼いのおじさんに話しかけ、一緒に歩きました。

出産間近の母羊たち


近づいてみると、羊たちがみんなぽっちゃりしているので、「もしかして、もうすぐラム(子羊)が生まれるの?」と聞いてみると、先週の雪で、地面が濡れ過ぎていて出産に向かないので、乾いた場所に移動させる最中とのことでした。

「大半が2匹のラムが入っているけど、たまに3匹だったり、1匹だったりするんだよ。母羊はオッパイが2つしかないので、2匹がベストさ」と羊飼いのおじさん。毎年、ラムが生まれると春が来たな思います。そして、この時期に咲き始めるのがスイセン。

イギリスの春を象徴する花


スイセンの学名のNarcissus(ナーシサス)は、ギリシャ神話に出てくるナルキッソスが語源と言われています。水面に映った自分に一目惚れし、口づけをしようとしてそのまま水死した場所にスイセンが咲いたことから、ナーシサスと呼ばれるようになったとか。早春になると、植物ナーサリーやガーデンセンターはキイロに染まります。また、スーパーでも、切り花のスイセンが10本1ポンド(約150円)ほどの安価で販売されるので、窓辺にスイセンの切り花を飾って、人々は春の訪れを待ちます。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

|

PAGE TOP