友人から、「エルサレム・アーティチョーク(和名は菊芋)がいっぱいあるから、もらって〜」という嬉しい依頼がありました。イギリスの著名シェフの一人、ナイジェル・スレーターは、「エルサレム・アーティチョークは、見かけると思わず手にしてしまう食材で、作る料理をイメージして買うのではなく、後から何を作るか考える」と言います。アーティチョークという名前がついているものの、実はヒマワリの仲間(学名はHelianthus tuberosus) で、フレーバーがアーティチョークに似ていることからこの名前がついたそうです。日本で菊芋と呼ばれるのは、菊に似た黄色い花をつけ、地中に芋ができるから。
目の前で掘り上げてもらって自宅に持ち帰り、土を落としてよく洗い、調理できる状態に。
日本では、薄く切ってお味噌汁に入れたりすると聞いたことがありますが、イギリスでは、やはりローストやスープが主流。いろいろなレシピがありますが、ジャガイモと同じように調理できるので、様々なハーブと相性よし。調理法を簡単にご紹介します。
エルサレム・アーティチョークのロースト
① エルサレム・アーティチョークを2センチぐらいの幅に切る。
② 耐熱ガラスにオリーブオイルを敷き、①を並べ、ニンニク3〜4片を入れ、タイムの葉を振りかける。
③ 180-200度のオーブンで柔らかくなるまで焼き(30-40分程度)、最後にハチミツを絡める。
エルサレム・アーティチョークのスープ
① 玉ねぎをみじん切りにして鍋に入れ、オリーブオイルと塩コショウで炒める。
② 薄めに切ったエルサレム・アーティチョーク(皮は剥いても残してもOK)、と野菜ストック適量を入れて煮込み、ブレンダーまたは、木べらでなめらかになるまでミックスする。
③ 牛乳またはクリームを入れて、味を調える。
④ お好みで、パルメザンチーズやコショウをかける。
著者プロフィール
白井法子
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス