2012年のロンドンオリンピック以来、東ロンドンでは様々な開発がなされています。今日ご紹介するShoreditch(ショーディッチ)は、10年前までは貧困地区とされ、犯罪が多く見られるエリアでしたが、今ではおしゃれなカフェやブティックが並び、ロンドンの中でもトレンディーな場所として注目されています。その通りの一つ、Calvert Avenue(カルバートアヴェニュー)を歩いていて、目に入ったのがこのグリーンスペース。
「Green not Gray」とは、「コンクリートで舗装されたエリアをできるだけ緑に」という思いの込められたスローガーンで、大気汚染を減らすために奨励されている自転車を停めるスペース、腰かけてお茶を飲んだり、携帯をチェックしたりできるように、植栽できるスペースの周りにベンチが設置されています。
横張りされた木のフェンスには、以下の通り、この辺りの自治体の名前が列挙されてありました。最後にMayor of London(ロンドン市長)ともあるので、どうやら、ロンドンが街をあげて緑化に取り組んでいるプロジェクトの一環のようです。
植物も、一般的な公園に見られるカラフルな一年草中心ではなく、樹木、つる性植物、宿根草やオーナメンタルグラスを上手に組み合わせたシックな植栽。濃いローレルの葉にシルバーのラベンダーなど、緑の濃淡も計算された気持ちのいい空間です。
* 取材時、あいにくの雨だったので、最初の2枚の写真は以下の公式ページ#lencityfringeから借用しています。
https://twitter.com/hashtag/lencityfringe
著者プロフィール
白井法子
ケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
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