園芸家でもあったベアトリクス・ポッター

世界中で愛されている「ピーターラビット」の著者であるベアトリクス・ポッター。彼女はロンドン生まれでしたが、幼い頃から、夏休みを自然あふれるスコットランドや湖水地方で過ごすチャンスがあり、画家としての優れた目で、動物、植物や昆虫も細かく観察していたと言われています。ベアトリクスの植物に関する知識はかなり優れていて、作家だけでなく、園芸家でもあったからこそ、あれだけ細かい描写の絵本を出版することができたのでしょう。

ピーターラビットの住む庭

 


湖水地方のボウネス・オン・ウィンダミアにある、The World of Beatrix Potter (ピーターラビット世界館)には、 The Peter Rabbit Garden(ピーターラビットガーデン)があり、物語の中に出てくる植物ができるだけたくさん植栽されています。幼い頃にピーターラビットの本を読んだ際は気にも留めていませんでしたが、フォックスグローブやナベルウォート(Umbilicus rupestris、和名はギョクハイ)と呼ばれるベンケイソウ科の植物など、まさに本の世界の再現です。

※写真はThe World of Beatrix Potterのチェルシーフラワーショウ出展より。

子供用ガーデニンググッズ

今回のブログでベアトリクスのことを書こうと思ったのは、ガーデンセンターで見かけた、新発売のピーターラビットの子供向けガーデニンググッス。モチーフになっているのは、BBC(英国放送協会)の子供向けチャンネルの中で放映されているシリーズのピーターラビットとその仲間たちで、コンピューターグラフィックを使った現代版。ベアトリクスの優しいタッチとはかなり違っているので好き嫌いはあるかも知れませんが、ピーターラビット誕生から150年以上も経った今でも、イギリス人の心にも強く残り、こうして色々な形で日常の中に登場します。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

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