今からでも間に合う! 宿根草の冬じたく

サルビア類は防寒対策が

必要な品種が多い

 

そのままだと越冬できない宿根草もある

宿根草は、年間を通して生育活動を行う多年草のグループです。その多くは冬に地上部が枯れ、春が来ると新たに目を伸ばし花を咲かせます。とはいえ、すべての種類が耐寒性があるわけではありません。なかには、寒さに弱く、防寒対策なしでは冬を越せず、枯れてしまう宿根草だってあるのです。

園芸ガイド2022年冬号では、千葉県園芸協会種苗センター・センター長の柴田忠裕さんに、12月からでも間に合う、温暖地と寒冷地での宿根草の防寒対策のポイントを教えてもらいました。

 

無事、冬越しした株はひとまわり大きくなり、春や夏に生き生きと咲く。

 

防寒のための管理ポイントは3つ!

防寒対策をする前に、ぜひやっていただきたいのが「地際で切り取っておくこと」。できれば、こちらは秋のうちがいいかと思います。宿根草の枯れ姿を冬の景色として楽しむ人もいると思いますが、これをしておくと病害虫の被害が最小限ですみ、翌春の芽出しがスムーズになります。ただ、刈り取りのあとはむき出しなので、より防寒対策が必要となります。

防寒対策は、霜が降りて株がダメになる前であれば間に合うことが多いのです。秋が過ぎた今でも、下記のような防寒対策が有効です。

 

●被覆管理(ひふくかんり)

株や芽を寒さから守るために、表面にものをかぶせて保温するのが「被覆管理」です。被覆資材には、稲わら、麦わら、ススキやグラス類など茎葉、不織布、土、植木鉢などを利用します。

素焼きの鉢をかぶせるだけで防寒になる。重さもあるので風に飛ばされない。

 

●マルチング

株の周囲に稲わらや麦わら、バークチップなどを敷くことを「マルチング」といいます。マルチングは保温効果だけでなく、土壌の乾燥や雑草の抑制、暑さをやわらげたり、病害虫を軽減したりする効果があります。

厚めにかぶせた、稲わらを使ったマルチング。それを風に吹き飛ばされないように竹ぐしをさして固定する。

 

●室内管理

植物によっては室内管理が必要な場合もあります。その場合は、本格的な寒さが訪れる前に株を鉢に植え替えて(鉢上げ)、室内管理をするのが理想です。ただ冬の室内は暖房によって乾燥しています。状況にもよりますが、4~5日に1回ほど水やりをする必要があります。

 

ただいま発売中の園芸ガイド2022年冬号では、どんな植物にどんな防寒対策が必要かを、柴田さんの経験から詳しく解説しています。上記の3つの管理ポイントを押さえて確実に越冬させ、春には花をたくさん咲かせましょう!