残暑によく咲く原種シクラメン

シクラメンの開花は冬…だけではないのです

鮮やかな花色で冬から春に鉢花として楽しむことが多いシクラメン。
これらは園芸品種であり、原種に改良を重ねてできたものです。
原種シクラメンは現在の分類では20種以上もあり、中には初夏から秋にかけて開花する種もあるのです。それが、『園芸ガイド2021夏・特大号』でもご紹介している、原種シクラメン・プルプラセンスです。

 

夏に咲く、香りがよい、葉っぱがきれい!

プルプラセンスの特徴は、何よりも夏に咲くというところです。個体差もありますが、6月下旬から10月くらいまで花をつけます。株によっては、開花が1カ月近く続くこともあるのです。
庭に咲く花が少なくなる夏に可憐な花が咲かせてくれて、なおかつ香りがとても良いのもポイントです。花自体は小さいのですが、たくさん花が咲いている時期に株に近づくと、ふわりとさわやかな香りが漂ってきます。
そしてプルプラセンスは葉が常緑性であることも特徴です。一時的に落葉することもありますが、花のない時期も美しい葉模様を楽しむことができます。

 

鉢植えで、庭植えで楽しもう

原種シクラメンの中では、まだあまり知られていないプルプラセンス。
「うまく育てられる? 」そう思われた方、ぜひ試してみてください!
編集部員の私、M(東京在住)も自宅の庭でプルプラセンスを育てています。
何年かは鉢植えのみで育てていましたが、今回ページを監修していただいた山梨県の大木ナーサリーさんに「地植えでも大丈夫ですよ」と教えていただき、庭に植えてみました。
落葉樹の下、クリスマスローズやスノードロップを植えている場所に植えたところ、7月末に他のグラウンドカバープランツの間からひょっこりとつぼみを出して花を咲かせ始め、約ひと月の間、次々と咲く花を楽しむことができました。
夏の庭は暑いし蚊には刺されるし、つい出るのが億劫になってしまいますが、プルプラセンスの花が咲いているのを見に庭に出るのが毎日の楽しみになりました。


こちらは大木ナーサリーさんの農場の地植えのプルプラセンス(さすがに立派!)。
園芸品種のようなゴージャスさはありませんが、花が少なくなる真夏の“癒やしの花”です。
ぜひ入手して咲かせてみてくださいね。
栽培方法などは、『園芸ガイド2021夏・特大号』の記事、「夏咲きの原種シクラメン・プルプラセンス」をご覧ください。