オーナメンタルグラスの流通

ここ最近、ガーデンのレポートが続いたので、今回は植物についてです。以前のブログの中でも書いた、ニューペレニアル・ムーブメント(新多年草運動)と呼ばれる、多年草とオーナメンタルグラスをある程度まとめて、できるだけ自然に近い形で植栽するスタイルがもてはやされていることもあって、オーナメンタルグラスの流通は今まで以上に安定していると感じます。一方「グラスはつまらない、また大きくなってしまうから庭に植えたくない」というガーデナーも、まだまだいらっしゃいます。

クィーン・エリザベス・オリンピック・パーク


5年前に開催された2012年のロンドンオリンピックとパラリンピック。イーストロンドンにある会場跡地は、現在「クィーン・エリザベス・オリンピック・パーク」と呼ばれて一般公開されています。世界の人々が集まるオリンピックにふさわしく、ヨーロッパ/北アメリカ/南半球/アジアと分類され、それぞれの地方原産の植物を使って植栽され、当時の植栽がほとんどそのままの形で残されているのが魅力です。

ガーデンセンターに並ぶグラス類

 

グラスの専門ナーサリーなどに行けば、もちろん数え切れないほどの種類がありますが、実際にガーデンセンターに並ぶ一般的なグラスとはどんな種類なのか、ラベルを使ってご紹介しましょう。植物のラベルはどんどん大きく、そして立派になり、売れるかどうかはラベルで決まると言われるほど、進化しています。

 

Panicum vig. ‘Prairie Sky’ パニカム‘プレーリースカイ’
パニカムはシャープな葉と繊細な花穂が特徴。メタリックブルーに近い葉色が人気の品種。

 

Carex morrowill ‘Ice Dance’ カレックス‘アイス・ダンス’
葉に入るはっきりとした白い縁取りは庭の中でアクセントになり、冬でも美しいのが嬉しい。

 

Miscanthus sin ‘Morning Light’ ミスカンサス‘モーニングライト’
ガーデンデザイナーが好んで使う品種。白斑の入った細葉が日に照らされて輝く。

 

Festuca glauca ‘Intense Blue’ フェスツカ ‘インテンスブルー’
‘エリンジャブルー’と似ているが、名前の通り、ブルーにさらに力強さがある。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

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