世界に通用するイングリッシュガーデンのお手本

先週までのヒートウェーブ(熱波)と雨不足によって、全体的に宿根草がくたびれ気味のイギリスのガーデン。やはり、イギリスには鉢植えやハンギングバスケット以外、庭に水をやるという感覚が根付いていないと感じます。12年前にイギリスに引っ越してきた時、「この国は、夏にガーデン作業をしても、汗をあまりかかないんだーー」と日本との大きなギャップを感じたことを思い出します。地球温暖化によってそのギャップは年々縮まっているよう。そんな中、いつ訪れてもがっかりしない庭がいくつかあります。その一つは、シュロップシャーにあるWollerton Old Hall Garden(ウォラートン・オールドホール・ガーデン)。

 

イギリス屈指のガーデンデザイナーの一人である、クリス・ビアードショウはこの庭はこう描写しています

“I can show anyone, anywhere in the world, photos of this place and they all agree that it is a world-class example of an English Garden”

「この庭の写真は世界中のどこの誰に見せても、ワールドクラスのイングリッシュガーデンのお手本だと、誰ものが同意するでしょう。」

 

このウォラートン・オールドホール・ガーデンは、1984年以来、オーナーのジェンキンス夫妻が創り上げた庭。この庭からそんなに遠くない、デービッド・オースティンのイングリッシュローズにも、この庭の名前の付いたバラがありますよね。開園日が限られているのは管理が行き届いている理由の一つで、訪れた際に「お得感」も感じます。

 

 

植物の色はもちろん、形、花期まで十分に考えられた、エリアごとに特徴のある植栽をお楽しみください。

 

 

水辺に細葉のグラスと丸葉のホスタの‘にくい’組み合わせ。四季を通して移り変わる植栽のカラーウェーブを『園芸ガイド』のイギリスガーデニングレポートでご紹介したいと写真を撮りためています。

 

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

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