チェルシーフラワーショウ2017開幕!(チェルシーフラワーショウ・レポート①)

 

ガーデニングはアート

マンチェスターのコンサート会場で悲しい事件、亡くなられた方々のご冥福と負傷された方の1日も早い回復を願わずにはいられません。

国内の緊張が高まる中、今年もチェルシーフラワーショウの一般公開が始まりました。現在、ロンドンに滞在されている、園芸ガイドでもお馴染みの吉谷桂子さんとチェルシーフラワーショウやイギリスの園芸についてお話しさせていただく機会がありました。吉谷さんは「ガーデニングはアートである」ということをずっと提唱し続けておられます!

吉谷桂子さんのブログはこちらから↓

http://blog.iris-gardening.com

趣味の世界を超え、庭は生きた植物のギャラリーとして存在するイギリスの園芸。チェルシーフラワーショウはそれを痛感できる一番の場所のように思えます。

 深いコンセプトと植物収集への情熱

ショウガーデンの中でベスト賞を取った作品、つまり今回のチェルシーで最高評価された庭を例に取ってみるとーーインスピレーションの源はマルタ島のフローラと石切場。地球温暖化などの環境を考慮したコンセプトが背景にあります。ショウガーデンというと、終わりかけの花や枯れた葉はタブーのようですが、フランス人デザイナーのJames Basson(ジェームス・バッソン)は、ナチュラルな雰囲気を出すためにあえて使用。172種類にものぼる植物は、チェルシー初登場のものを多数含み、マルタ島原産の植物はマルタ、イギリス両政府の許可のもと、タネから育てられたそうです。

ムラサキの花は、Tragopogon porrifolius。英名はパープルサルシファイ、和名はバラモンジンというすごい名前が付いています。。。

 植栽に表現されたデザイナーの思い

Chris Beardshaw(クリス・ビアードショウ)のコテージガーデン風の植栽は毎年ファンを魅了します。今年はトピアリーと宿根草を巧みに組み合わせ、インフォーマルとフォーマルな植栽の融合で音楽などの芸術を表現したそう。植物もナーサリーに頼らず、自分たちのチームで育てたという筋金入りの庭です。構造物が目立つショウガーデンが多い傾向にある中、やはり植物を熟知したデザイナーの庭は表現力が豊か。

ルピナス‘マンハッタン・ライツ’が映える。

 

ガーデンの持つ可能性

BBC Radio2のプレゼンターとガーデンデザイナーのコラボレーションによる、5感を表現するガーデンの一つは初めての試みで話題を集めています。James Alexander-Sinclar(ジェームス・アレキサンダー・シンクレア)は地中や水面に低音を響かせて、水の動きを聴覚と視覚で楽しむ庭を作りました。庭は私たちに感動を与えてくれます。

 

Attention to details(細部への心配り)

ガーデンの中に置かれた小さなオブジェに映る植物までが緻密に計算されたデザイン。

この先、何回かチェルシーフラワーショウのレポートをする予定です。

著者プロフィール

白井法子

白井法子さんケンブリッジ大学植物園での研修後、夫ともに再び渡英。
イギリス園芸関係のジャーナリスト、写真家などで構成される、ザ・ガーデン メディア ギルト正会員。『園芸ガイド』で「イギリス・ガーデニングレポート」を連載中。

 

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